はじめに
こんにちは。住宅購入に向けて準備を進めており、ゼロリノベとTERASSのエージェントと話をしてきました。
どちらのご担当者も、今だと住宅ローンはネット銀行ならauじぶん銀行、店舗ありなら三菱UFJ銀行がオススメ。ということでした。
それぞれ仮審査まで実施してみましたので、調べたことや仮審査について比較してみました!
auじぶん銀行の住宅ローン概要
auじぶん銀行は、オンラインのみで完結できる手軽さが魅力のネット銀行です。
- 手続き:ネット銀行なので手続きはオンラインのみで完結します。スマホOKです。
- 変動金利:年0.329%~と、住信SBIネット銀行やPaypay銀行と並んで業界トップクラスの低金利です。(9月現在)
- 固定金利:固定10年プランは年1.215%、10年終了後の金利引き下げ幅は「金利変更時の基準金利」から -0.8%です。(9月現在)
- 金利優遇:auユーザーなら金利優遇割が豊富で、最大で0.15%の金利優遇が受けられます。
- 団信特約:金利上乗せなしで、がんや心疾病などの補償が充実しているため、万が一の場合も安心です。
三菱UFJ銀行の住宅ローン概要
三菱UFJ銀行は言わずと知れたメガバンクで、長い歴史と信頼のある銀行です。
- 手続き:窓口での対応に加えて、オンラインでの対応も可能となっています。
- 変動金利:年0.345%~と、ネット銀行に負けず劣らずの低金利です。(9月現在)
- 固定金利:固定10年プランは年1.05~1.13%、10年終了後の金利引き下げ幅は「その時点の店頭表示金利」から -1.55%です。(9月現在)
- 金利優遇:出産前後半年の女性に対して金利優遇プランがあり、1年間0.2%の優遇が受けられます。
- 団信特約:金利上乗せ0.3%で、がんや心疾病などに加えて生活習慣病の補償を付けることができ、万が一に備えられます。
それぞれ仮審査を出してみた結果
auじぶん銀行も三菱UFJ銀行もTERASS経由で仮審査を出してみました。
仮審査自体はどちらもオンラインで必要書類を提出するだけなので、とても簡単でした。
借り入れ条件
- 借入希望金額:6,000万
- 借入希望期間:35年
- 年収:1,200万
- 単独ローン、他借り入れなし、サラリーマン、変動金利希望
仮審査の結果
借入金額についてはどちらも満額回答でした。
変動金利については、auじぶん銀行が0.284%、三菱UFJ銀行は0.27%でした。
金利については、どちらもウェブ上の金利より低いものが回答されましたが、原因は次の通りと思います。
- auじぶん銀行:TERASSがauじぶん銀行の銀行代理業者なので優遇条件になっている?また団信特約も優遇条件がありました。
- 三菱UFJ銀行:一応ウェブ上に申込内容により適用金利が変わる可能性があります。と書いてあるので、今回の借入条件が優遇条件に合致していた?
借入金額と変動金利についてはどちらもほぼ差は無い結果でした。
ここからはauじぶん銀行の金利優遇割、それぞれの団信特約、手数料について調べ、最終的にどちらの住宅ローンが我が家にとって良さそうか検討してみます。
auじぶん銀行の金利優遇割
auじぶん銀行の金利優遇割は4つの優遇割から構成されており、最大で0.15%の金利優遇割が受けられます。
auモバイル優遇割
auの回線を使用することで年0.07%の金利優遇割を受けられる可能性があります。条件は次の通りです。
- auじぶん銀行口座へ登録したau IDの回線がauの家族割プラスに加入していること
- 1の回線を含め、家族割プラスのカウント対象が2回線以上存在していること
- auじぶん銀行の住宅ローンをお借入れいただくこと
- 条件1~3全てを満たし、以下の適用判定日までに手続きが完了していること
適用判定日:住宅ローン契約手続申込完了日
我が家は私がワイモバイル、妻がUQモバイルを使っているので、現状維持とauに切り替えた場合とでコストを比較してみました。
まず、現状私と妻の通信料金は2人で月5,000円程度です。
一方auに切り替えた場合、auマネ活プランにしたとすると2人で月10,600円程度になりそうです。
(参考:【2024年版】auの料金プランを徹底比較!一覧やおすすめプランをご紹介 | 家電小ネタ帳 | 株式会社ノジマ サポートサイト (nojima.co.jp))
両者を比較すると、auに切り替えた場合には月の通信料金が5,600円ほど増えます。
では、続いて0.07%の金利優遇による影響額を計算します。
我が家は最大で6,000万円の住宅ローンを想定しているので、6,000万x年利0.07% / 12か月を計算すると、最大で月に3,500円支払いが減ることになりました。
以上より、auに切り替えた場合の追加コスト5,600円>金利優遇を受けることによる削減コスト3,500円となりましたので、auモバイル優遇割は適用しないことにしました。
じぶんでんき優遇割
KDDIが提供している「じぶんでんき」を契約することで、年0.03%の金利優遇割が受けられます。
まず我が家の現状はCDエナジーダイレクトを使用しておりますが、7月の電気使用量と料金を確認したところ、203kWhの使用で7,083円でした。
次にじぶんでんきで7月に203kWh使用した場合の電気料金をシミュレーションしてみたところ、7,269円と算出されました。
それぞれ料金を比較すると、じぶんでんきの方が7月単月で186円の追加コストとなります。
では続いて0.03%の金利優遇による影響額ですが、ローン残高6,000万x年利0.03% / 12か月を計算すると、最大で月に1,500円支払いが減ることとなりました。
この場合、じぶんでんきに切り替えた場合の追加コスト186円<金利優遇を受けることによる削減コスト1,500円となりましたので、じぶんでんきは契約する方向に決めました。
ネット優遇割
ネット優遇割は、J:COM NET優遇割と、コミュファ光優遇割の2つあるのですが、どちらかを契約すると0.03%の金利優遇割が受けられます。
ただし、J:COM NET優遇割は戸建が対象なのですが、我が家はマンションを購入予定なので今回は対象外となりました。
一方コミュファ光優遇割は、戸建・マンション両方が対象になっているものの、対象エリアが中部5県(愛知県・三重県・岐阜県・静岡県・長野県)ということでこちらも対象外となりました。
よって我が家はネット優遇割を適用することはできないのですが、戸建てや中部5県に住んでいる場合は適用する可能性がありますので、下記より詳細をご確認ください。
J:COM NET優遇割:
コミュファ光優遇割:
J:COM TV優遇割
最後の優遇割はJ:COM TV優遇割となり、適用されると0.02%の金利優遇が受けられます。
ただ、こちらもJ:COM NET優遇割と同様に対象が戸建となっているため今回は対象外となりました。
一応調べてみましたが、J:COM TV優遇割の対象コースはシン・スタンダードコースとフレックスコースの2つがあり、それぞれ月額6,074円です。
金利優遇0.02%の影響額を計算することはもちろんですが、フレックスコースだとNetflixも見れるようですので、現在加入しているエンタメサービスと比較してお得であれば適用したいですね。
いずれにせよ我が家の場合はJ:COM TV優遇割は適用できませんでした。
金利優遇割の結論
我が家では、auじぶん銀行の金利優遇割は、じぶんでんき優遇割の0.03%のみが受けられるという結果でした。
こちらは各ご家庭の状況によって異なると思いますが、各優遇割が適用できるか、適用してコストが減るか、は見ていきたいですね。
団信特約の比較
auじぶん銀行は団信特約が充実していますが、三菱UFJ銀行も団信特約がありますので比較してみました。%はローン残高の補償%を意味しています。(100%であればローン残高100%が保障される)
なおauじぶん銀行の上乗せ金利は今回TERASS経由で仮審査した時の情報なので、一部優遇されていると思います。
団信内容 | auじぶん銀行 | auじぶん銀行 | auじぶん銀行 | 三菱UFJ銀行 |
がん50%保障団信 | がん100%保障団信 | がん100%保障団信プレミアム | 3大疾病保障充実タイプ | |
上乗せ金利 | なし | なし | +0.10% | +0.30% |
一般団信(死亡・高度障害・余命6か月) | 100% | 100% | 100% | 100% |
がん診断 | 100% | 50% | 100% | 100% |
急性心筋梗塞または脳卒中 | 0% | 50% | 100% | 100% |
所定の肝疾患または腎疾患を発病し60日以上継続入院 | 0% | 50% | 100% | – |
全疾病入院保障(すべての病気(精神障害を除く)やケガで入院が31日連続し、その後も入院が継続して合計180日以上となったとき) | 100% | 100% | 100% | なし |
全疾病入院保障(すべての病気(精神障害を除く)やケガで入院が31日連続し、その後も入院が継続して30日に達するごと) | 月々のローン返済額を補償 | 月々のローン返済額を補償 | 月々のローン返済額を補償 | なし |
全疾病入院保障(すべての病気(精神障害を除く)やケガで5日連続入院したとき) | なし | なし | 10万円を補償 | なし |
がん関連保証 | なし | なし | 診断時保障金50万or100万、先進医療保障2,000万 | なし |
4つの生活習慣病(高血圧性疾患、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変)による就業障害が30日を超えて継続 | – | – | – | 月々のローン返済額を最長1年保証 |
4つの生活習慣病(高血圧性疾患、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変)による就業障害が1年30日を超えて継続 | – | – | – | 100% |
こうして比較してみると、やはりauじぶん銀行の団信は充実しているように見えます。
続いて最後に手数料を比較してみました。
手数料の比較
一般的にかかる登記費用等は同じくらいかかると思いますので、金融機関の違いが出る繰上返済手数料や金利タイプ変更時の手数料を比較してみました。
なお両社とも保証料はなしで、契約印紙税も電子契約なのでなしと想定しています。
手数料(税込み表記) | auじぶん銀行 | 三菱UFJ銀行 |
事務手数料 | 借入金額に対して2.20% | 借入金額に対して2.20% |
一部繰上返済手数料 | 無料 | 無料(インターネット)、5,500円(テレビ窓口)、16,500円(窓口) |
全額繰上返済手数料(変動金利) | 無料 | 16,500円(インターネット)、22,000円(テレビ窓口)、33,000円(窓口) |
全額繰上返済手数料(固定金利) | 33,000円 | 16,500円(インターネット)、22,000円(テレビ窓口)、33,000円(窓口) |
金利タイプ変更(変動→固定) | 無料 | 無料(インターネット)、11,000円(テレビ窓口と窓口) |
契約条件変更 | 5,500円 | 5,500円 |
こちらも比較してみると、auじぶん銀行はネット銀行というだけあり三菱UFJ銀行に比べて手数料が安いように見えます。
我が家の結論
auじぶん銀行も三菱UFJ銀行も、変動金利はどちらもほぼ同じくらいの低金利でしたが、もしどちらかを選ぶのであれば我が家はauじぶん銀行を選択することにしました。
決め手となったのは以下3点です。
- じぶんでんき優遇割を適用することで、月々1,000円程度のコスト減となるため。
- がんに4疾病も加えたがん100%保障団信プレミアムが上乗せ金利0.1%で付けられるため。この場合の金利支払い増加額は120万円程度。
- (繰上返済するかわからないが)auじぶん銀行は繰上返済手数料が発生しないため
終わりに
住宅ローンの最新状況や諸条件については、各住宅ローンの比較サイトがあるので、それを見ればたくさんの情報を仕入れることが出来ます。
ただ情報量が多いだけに自分みたいな素人にとっては表面的な理解しかできなかったため、今回2社だけですが自分で調べてみました。
調べた結果、住宅ローンの内容について少し詳しくなれましたし、ある程度納得して本審査に進められる気がします。
また変動金利が変わった場合に返済額がどう変わるのかのシミュレーションも、自分でエクセルを作って計算してみることで、リスク許容額も把握できました。
(ネット上の返済額シミュレーションは、任意のタイミングで金利を複数回変更できるものが少なかったので自分で作りました。)
住宅購入は多くの方にとって安い買い物ではないと思いますので、納得いくまで住宅ローンについて調べてみると良いのかなと思います。