はじめに
子供の妊娠を機に、妻が「ninaru」というアプリで様々な情報を収集してくれているのですが、その中で受講したセミナーを経由してFP相談を2回受けたので、その体験を2回に分けてお伝えします。今回は独立系FPの方との相談についてです。
独立系FPとの相談:子供の教育資金をどう貯める?
相談のきっかけ
ninaruが主催している「子どもの教育資金のため方」というセミナーがきっかけで、独立系FPの方と相談することになりました。セミナー自体では、教育費や養育費の目安、またそれらを捻出するための貯蓄方法として大きく5つの方法(銀行預金、保険、不動産、株/投信/FX、ビジネス)があると紹介されました。
セミナー後、各家庭について個別相談をしたい方はFP相談が無料で出来ますと案内され、そこで紹介されたのが今回の独立系FPの方となります。
FPからのヒアリング内容と我が家の状況
FPの方と面談を始めると、まずは我が家がざっくりと悩んでいることは何か?また今の収入や資産状況などについてのヒアリングを受けました。
- 我が家がざっくりと悩んでいる内容:
- 子供の教育費をどう準備するか決めていない
- もし私が働けなくなった時の対応検討が必要
- 老後までの資産計画
- 今の収入や資産状況:
- 世帯収入の8割が私、2割が妻なので、私の比重が大きい
- 資産は半分強が銀行預金、残りの大半が1社の株式で、残りがNisaなので、資産配分の見直し余地はある
上記の内容を色々話す中で、FPからは下記のアドバイスを頂きました。
- FPからのアドバイス:
- 資産運用全般について: 日銀はインフレ2%を目標としているので、物価上昇に負けないように最低2%以上の資産運用を目指す必要がある。
- 貯蓄型生命保険に加入: 死亡保障と貯蓄を兼ね備えて教育資金や老後の資金としても活用できる&将来子供が奨学金を受けたり我々が介護サービスを受ける際に必要な資産基準要件に保険は含まれないので、それらのサービスが将来受けやすくなる。とのことでした。ただこれについては色々思うことがありましたので後述します。
- 掛け捨て生命保険に加入: 収入の大半が私に偏っているので、仮に私が早々に死んでも妻と子供が生活に困らないための死亡保障はあった方が良いとのことでした。
- 終身の医療保険に加入: 病気やケガによる入院や手術に備えて、65歳までの払い込みで一生涯保障を受けられる医療保険はあってもよいかもしれないと提案を受けました。一方で一生涯の医療費予算は2,700万で実費は563万円なので、こちらを現金で用意できるなら医療保険は不要とも言われました。
結論どの提案を受けることにしたか?
FPの方から提案されたうち、終身の医療保険に加入することにはしました。加入することを決めた理由は2つあります。
- 65歳までの支払い総額120万円で一生涯の医療保障が受けられるため
死ぬまでにはがんや何かしらの病気にはなると信じているので、総額120万円(実際の支払いは月々の掛け捨てで3,000円程度です)で入院や手術の補償が受けられるなら入っておいてもよいかなと思い加入することにしました。 - 母親が病気の治療で医療保険に感謝していたから
年金暮らしで月々の収入が多くない母親にとって、病気の治療で入院給付金や手術給付金がもらえることにはとても感謝していました。私も将来収入が少ないときに貯蓄を削るだけでなく給付金がもらえることは助かるなと思い医療保険に加入することにしました。
しかし、貯蓄型生命保険と掛け捨て生命保険については一旦見送ることにしました。理由として、そもそも私が死んだときに幾らの補償額が妻と子供に必要なのかちゃんと計算できていない&貯蓄型生命保険についてはネットで色々な意見があるのでちゃんと考える必要がある。と判断したためです。
感想:FPのアドバイスは参考にするが、最終判断は自分で
FPのアドバイスは非常に参考になりました。特に当たり前の考えですが、モノの値段は年々上昇しておりその上昇率を超える資産運用が必要ということは今回言われて改めて胸に刺さりました。(20年くらい前に100円あればマックのハンバーガーが買えましたが、今100円を持っていてもハンバーガー買えませんよね。)
一方で、独立型FPは保険を契約させることからも収入を得ています。となると保険を契約させることが彼らにとって必要なわけで、当然保険の提案をしてきます。ただ提案内容が本当に私の家計にとってベストといえる提案をしているのか?という点は非常に気になりました。
たとえば貯蓄型生命保険を提案する際に、保険で貯蓄するメリットに資産基準に保険が含まれないことを強調されましたが、資産基準が条件として求められる奨学金や介護サービスを受ける際には所得基準も必要とされる点については一切触れていませんでした。これでは、資産基準だけ下げれば奨学金などのサービスが受けやすくなるというミスリーディング誘発につながります。また我が家の所得状況を考慮した話も当然ありませんでした。
FP相談は、各ご家庭の現状や将来の子供に必要なお金等について考えるとてもいい機会だと思います。一方でFPから提案される内容をそのまま鵜呑みにせず不明点は必ず自分で調べることや、数字の前提を確認することは気を付けないといけないなと思いました。